フェスティヴァル・ピアニスティコ・ブレーシア・ベルガモ

ヨーロッパを代表するピアノ・フェスティバルのひとつに、「フェスティヴァル・ピアニスティコ・ブレーシア・ベルガモ」というものがあります。http://www.festivalpianistico.it
今年54年目を迎えたこのフェスティバルは、その名の通り、ブレーシアとベルガモで開催されます。ブレーシアはミラノから東に100キロほどのところにある、ロンバルディア州の主要都市のひとつです。ミラノからブレーシア県に入ってすぐ、スパークリング・ワインで有名なフランチャコルタがあります。ブレーシアから北西に50キロほど行ったところにベルガモがあります。ベルガモはドニゼッティの生まれた街で街の劇場はドニゼッティ劇場と言います。
このフェスティバルは、はじめの5回程度はミケランジェリをメインのゲストとして開催されました。というのも、ブレーシアはミケランジェリの生まれた街なのです。ミケランジェリの死後、ミケランジェリ・フェスティバルという名前を使っていたこともありましたが、気難しいミケランジェリの未亡人と権利の問題になり、現在は「フェスティヴァル・ピアニスティコ・ブレーシア・ベルガモ」という名前に戻りました。

今年のフェスティバルのテーマは「ベートーヴェンとナポレオン」。同時代を生きた2人の偉人。交響曲英雄、ピアノ協奏曲皇帝など、様々な作品がナポレオンとの関連で語られますね。

4月26日、フェスティバル開催の前日に、ブレーシア国立音楽院のダ・チェンモ広場でレクチャーコンサートが開かれ、イタリアを代表する音楽評論家ピエロ・ラッタリーノ氏がお話をして、僕がピアノを弾きました。

午後18時開演ということでフォーマルである必要はないとは思いつつも、86歳の評論家と一緒なのでということでネクタイをして行ったら、彼はデニムでした(笑い)。

真剣に聴いてますね〜。

僕も真剣に弾いています。

ありがとうございました。

日本でのコンサートのお知らせ

5月27日 西宮市プレラホール 14:00 3月8日発売開始!
6月3日 赤坂区民センター区民ホール 16:00 3月11日発売開始!

プログラム
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノソナタ第8番 ハ短調 Op.13 「悲愴」
幻想曲 ト短調/ロ長調 Op.77
フランツ・リスト
超絶技巧練習曲第4番 ニ短調「マゼッパ」S.139-4
慰め第3番 変ニ長調 S.172-3
パガニーニ大練習曲第3番 嬰ト短調「ラ・カンパネッラ」S.141-3
メフィスト・ワルツ第1番「村の居酒屋での踊り」 S.514

詳しくはコンサートページをご覧下さい。

ジュリエットからの手紙

「ジュリエットからの手紙」という題名の舞台を3月29日にイタリア文化会館東京でしますが、今朝、知人より聞いて同名の映画があることを知り、驚きました。映画の公式ホームページはこちら

私たちの舞台は、

シェイクスピアの名作「ロミオとジュリエット」純愛が巻き起こす悲恋の主人公ジュリエットから届いた魂の手紙は、現代を生きる男女への恋愛についてのメッセージ。
ロミオとジュリエットの舞台となったイタリアの音楽で綴るピアノ演奏とネオクラシックな演出で好評を博した初演より2年、パワーアップして再演!

ということで、この映画とは関係ありません。

前回の公演から作ったトレイラーはこちら

それにしても、シェイクスピアが作った戯曲が400年以上経た今でもいろんな形で取り上げられているというのは、本当にすごいことですね。しかもシェイクスピアの戯曲より前にも、そのもととなったいろいろなお話があったようで(その辺りはwikipediaに詳しいので興味のある方はどうぞ)、ではジュリエットの生家、などがあり観光の目玉のひとつとなっているヴェローナは一体なんなんだ、と思いました。

何度も映画化されていますが、恐らく最も有名なものは、ゼッフィレッリ監督、ニーノ・ロータが音楽を付けたものでしょうか。

3月29日の公演のチケットのお買い求めはカンフェティのチケットサイト、または
Ampio吉川隆弘音楽事務所
Tel:03-6421-8131
Mail: ampio-tokyo@takahiroyoshikawa.com
までお願い致します。

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コンサートのお知らせ(詳細はコンサートページをご覧下さい)

吉川隆弘X西島数博『ジュリエットからの手紙』
2015/3/29(日)

昼の部 開演15:00 夜の部 開演18:00
イタリア文化会館・東京 アニエッリホール
S席 7,000円 A席 5,000円 全席指定

出演:吉川隆弘(音楽監修・ピアノ演奏)
西島数博(演出振付・特別出演)
富村京子(出演)
梶谷拓郎(出演・振付)

チケット販売
カンフェティ・チケット・センター Tel:0120-240-540(平日10:00~18:00)
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=27375&

Ampio吉川隆弘音楽事務所 Tel:03-6421-8131
Mail: ampio-tokyo@takahiroyoshikawa.com

吉川隆弘ピアノリサイタル『幻想』
2015/3/20(金)19:00 西宮市プレラホール
2015/3/27(金)19:00 MUSICASA(東京・代々木上原)

プログラム:
ベートーヴェン作曲
2つの幻想曲風ソナタ Op. 27
n. 1 ピアノソナタ第13番 変ホ長調
n. 2 ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調『月光』
ショパン作曲
幻想曲 へ短調 Op. 49
2つのノクターン Op. 55
n. 1 ヘ短調
n. 2 変ホ短調
幻想ポロネーズ 変イ長調 Op. 61

3月20日(金)西宮市プレラホール
開場 18:30 開演 19:30 全席自由 3,500円
ご予約・お問い合わせ:Tel. 0798-73-3295
チケット販売:西宮市プレラホール Tel.0798-64-9485
e+ イープラス:http://eplus.jp
Ampio(吉川隆弘後援会)Tel.0798-73-3295
e-mail. ampio@takahiroyoshikawa.com

2015/3/27(金) MUSICASA(東京・代々木上原)
開場 18:30 開演 19:30 全席自由 4,500円
チケット販売:
カンフェティ・チケット・センター Tel:0120-240-540(平日10:00~18:00)
http://www.confetti-web.com/detail.php?tid=27026&
Ampio吉川隆弘音楽事務所 Tel:03-6421-8131
Mail: ampio-tokyo@takahiroyoshikawa.com

告知です

このブログにもまた大抵のブログと同じように、日々の生活を綴る、とか、思いや考えを伝える、などなどを通して多角的に知ってもらう、というような企みがあるのですが、今回もまた告知です笑。
面白くもないことを書いて自分で「笑」など書くのも恥ずかしい限りです。

というわけで、11月27日に東京サントリーホールブルーローズ(小ホール)、12月4日に兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールでリサイタルをします。

プログラムは

ハイドン:ソナタ ト短調 Hob.XVI: 44
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op. 17
ヤナーチェク:霧の中で
ラヴェル:優雅で感傷的なワルツ、ラ・ヴァルス

です。

バラエティーに富んでいる感じというのがあって、まとまりもまたあると、全体を通して聴いた時に、ある種の印象というのかが、捉えやすいといいかと思いまして、好きな曲、重要な曲、大切な曲などからこのような選曲をしました。
クラシックファンでない人でも知っている、所謂「月光ソナタ」とか「ラ・カンパネッラ」などはないですが、クラシックファンにもあまり知られていない曲もなく、結局のところ、中庸な、ありふれた感じのプログラムになってしまっているかもしれません。そうではなくて、どう面白いのか、説明してもしかたがないので、聴きに来てみてください笑。

どちらのコンサートも水曜日です。これはノー残業デーを狙ったのでも、最近の日本でのコンサートの曜日とは変えることで前回はお仕事などの都合で曜日が原因で無理だったけれども今回は来られるという人もいるのではないか、という読みがあったのでもなく、極単純に偶然です。

ところで、神戸女学院小ホールは神戸女学院にあるのではなく、兵庫県立芸術文化センターにあります。お間違えのないように。

詳細、以下です。

11月27日(水)サントリーホールブルーローズ(小ホール)
開場 18:30 開演 19:00
全席指定 S 4,000円 A 3,000円

チケット取り扱い:
サントリーホールチケットセンター tel:0570-55-0017
チケットぴあ Pコード:208-771
主催、ご予約・お問い合わせ:Ampio東京支部(吉川隆弘後援会)
TEL:03-6421-8131
E-mail:ampio-tokyo@takahiroyoshikawa.com

12月4日(水)兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
開場 18:30 開演 19:00
全席自由 3,500円 (当日4,000円)

チケット取り扱い:
芸術文化センターチケットオフィス tel:0798-68-0255
e+(イープラス)

主催、ご予約・お問い合わせ:Ampio(吉川隆弘後援会)
TEL:0798-73-3295
E-mail:ampio@takahiroyoshikawa.com

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ショパン 24の前奏曲

ショパンの24の前奏曲 Op.28について少し書いてみます。

この曲(曲集)はもちろんバッハの『平均律』と関連がありますが、ショパンが『24の前奏曲』を書いたのにはクレメンティやフンメルなどの作品の影響もあると言われます。フンメルの『24の前奏曲』は各曲が非常に短いのですが、ハ長調、イ短調、ト長調、ホ短調…という具合に並行短調を挟みながら5度ずつ上がっていくのはショパンと同じです。クレメンティの『前奏曲と音階練習曲集』は同じく並行短調を挟んでいますが4度ずつ上がっていきます。

題名である『前奏曲』に深い意味を探ろうとは思わないのですが、形式もリズムも自由な短い曲、という程度のものではないでしょうか。ウィリアム・バードあたりからの非常に長い伝統のあるジャンルで、ただ、何かの前奏ではなく、前奏曲だけの曲集というのは、前触れだけでその儚さを楽しむ、ワインを鼻だけで味わうというような、洒落た趣向があると書くと少し軽すぎますね。

蛇足になりますが、ベートーヴェンも前奏曲という題で長調だけですが全調を網羅する試みをしています。ベートーヴェンにしては有名な作品ではないですが、『ピアノまたはオルガンのための全ての長調にわたる2つの前奏曲 Op.39』という曲です。成立について詳しく知らないのですが、かなり若い時期に作曲されて後になって出版されたもののようです。2曲ともハ長調に始まり5度ずつ上がって12の長調を巡って最後はハ長調で終わります。1曲目は嬰ハ長調(♯7つ)までいったところで異名同音の変ニ長調になるので実際は13の長調が出て来ます。2曲目では1周してハ長調に戻ったもののまだ飽き足らずもう1回、1小節ずつの転調で12の長調を通ってようやく終わります。

ショパンの『24の前奏曲 Op.28』は2組の『12の練習曲』の後に書かれており、練習曲でもすこし試みられた各曲の繋がり具合が徹底されて、1つの作品として通して弾かれることも念頭において作曲されたと思われます。実際にショパンが通して演奏したかどうかは分りませんが。

1つの作品、ということは、始まりから終わりまでに関連があるということになるのだと思います。これは非常に難しいことで、以前少し書いてみましたがうまく説明出来ませんでした(『曲全体をまるで一目で見渡すかように聴くこと、または音楽と絵』)。モーツァルトの「一目で見渡す」という言葉の「一目で」というのが面白いということで、それは例えば、ある曲を思い出すときにその曲の実際の演奏時間に関わらず「ほとんど一瞬」でその曲の印象というのか曲そのものを頭に思い浮かべることが出来るわけで、それは恐らく誰にでも出来ることなのだと思いますが、思い出すのではなく作曲の初めの段階で「まるですべてのものが皆一緒になって聞こえる」、そういうことでした。それが、チェリビダッケのよく言っていた「クライマックスと曲のはじめと終わりに関連を持たせる」という話と繋がるのかどうか、同じ話だと思っているのですが。

1つの作品としてのあり方について深く考えるのはまたの機会にさせていただいて、24曲で1つの作品であるということは、1つ1つの曲が繋がっていく具合にも工夫があるのではないか、ということについて少し考えます。
もちろんそれは調の並べ方からしてとてもうまく繋がっているのだ、主調⇨属調⇨属調並行調と関係調を巡っていくのだから、ということも言えます。
同じ音で繋がっている、ということもあります。それは関係調に移っていくから当然でもありますが、ドミソの調からラドミの調に行く時にお互いの主和音で共通しているドかミで終わり始まる、という具合です。これはラドミの調からソシレの調に行く時には使えません。
関係のある音で繋げるというケースもあります。主和音で始まるとは限っていないのでそこはショパン得意の倚音で前の調との関係が図られることもあり、終わりの和音に工夫が施されている時もあります。
各曲は長調と短調が交互になっていると同時にほとんどの場合、早い曲の後には遅い曲が来るようになっており、コントラストも繋がっていく要素ですね。

もっと複雑に各曲はそれぞれ関連があると思っているのですが、いい演奏なら誰の演奏からでも聴こえることなので演奏から聴き取ってほしいし、誰もがすでに聴き取っているのだとも思います。もしかして僕しか気付いていないことがあるのかもしれない、ならばそれを書くのは少し種明かしのようで面白いのかもしれませんが、それには1曲ずつ思っているところを書かないといけないので随分長くなるからとりあえず今回は書かないのですが、勉強不足で実はすでに書かれていて、誰もが読んでいるかもしれないとも思い、ではこれまでに書かれていないことだけを(そんなことがあったとして)書くべきだとするのならば、すでに上に書いて来たことこそ消した方がいいんじゃないか、と考え始めるとせっかくだらだら書いたのに消すのも勿体無く、ただ消すのが何となく勿体無いというだけのものをここまで読んでいただいたことに、申し訳ない気持ちになって来ました。ピアニストはピアノを弾くに限りますね。

ということで、5月に日本でショパンの『24の前奏曲』を弾きます。「ということで」というのは随分白々しい、今度弾く曲だから書きました。

5月17日(金) 西宮市プレラホール
18:30 開場 19:00 開演 全席自由 3,000円
主催、ご予約、お問い合わせ:Ampio(吉川隆弘後援会)
tel: 0798-73-3295 / e-mail: ampio@takahiroyoshikawa.com
吉川隆弘オールショパンリサイタル

5月24日(金) HAKUJU HALL
18:30開場 19:00開演 全席指定 4,000円
主催、ご予約、お問い合わせ:Ampio東京支部(吉川隆弘後援会)
tel: 03-6421-8131 / e-mail: ampio-tokyo@takahiroyoshikawa.com
Takahiro Yoshikawa All Chopin R

プログラム
ショパン:
24の前奏曲 Op.28
ピアノソナタ第2番 変ロ短調『葬送』
バラード第2番 ヘ長調 Op.38
バラード第4番 へ短調 Op.53