クラウスのファウスト

これは私の生まれた年、1973年の東京での演奏ということです。
大学生の時、フレージングもアーティキュレーションも分からなかった時に、なにがどうなったらこんな単純なメローディーがこんな風に充実した感じになるのか、高い音の後どうやってこんなにうまく最後まで歌いおさめるのか、何百回も見返し聴き返しました。今聴いても圧倒的ですね。絶好調のクラウスの真骨頂ですね。

スクリャービン アルバムの綴り

「私の好きな曲」というカテゴリーを作ってみましたが、今、好きな曲というのもなんだか難しく、昔、好きだった曲を取り上げることにしました。また、曲が好きだったのか演奏が好きだったのかよくわからないものも多いので、「好きだった曲、好きだった演奏」というカテゴリー名にしました。

今日はスクリャービン。正にピアノの王道的なレパートリーですが、昔、というのは私が中学生高校生の頃愛好しすぎ、自分が勉強しないといけない曲をほったらかしにして弾き遊び、その後少し離れてみてからは、もう一度弾いてみようという気にはまだなれません。弾いてみたらとてもうまく弾けるのかもしれませんね。と思えるのは弾いてみないからでしょうね。

もちろんというのか、ごくありきたりに、ホロヴィッツのスクリャービンが好きでした。むしろ、ホロヴィッツのスクリャービンだけが好きでした。この曲は小品だけれども彼のなんともいえない音がとても魅力的だと記憶していて、リンクを張るのに一回だけ久しぶりに聞き返してみましたが、昔の自分の一部を聴くようで、不思議です。思い入れがまだあるんですね。下の演奏などもいいのかもしれないけれども---。

『エレジー』フォレ

「女は何よりまず、男が「女は何をのぞんでいるか」という問いを問うてくれるのをのぞんでいる」水村美苗(『水村美苗氏の洞察』より)

という言葉を引用したからと言って女性について語ろうというのではありません。この言葉を読んで、音楽もまた「作曲家が何を望んでいたか」という問いを問い続けないといけないのではないか、とふと思い、大変だな〜とも思いました。女性の話ではありません。

いや、やっぱり女性の演奏で