言葉、意味、声

「今日はちょっと考えてみましたよ。」と誰かが言ったのを聞いたとする(「聞いた」のか「聴いた」のかはここでは問わないでほしい)。それについて何をどう感じたかにはいろんな要素というようなものが関係してくるだろう。ここではそんなに深くは考えない。「ちょっと」考えただけだから。普段考えないのに「今日」考えたのか、普段全然考えない(または、考えすぎる)のに「ちょっと」考えたのか。その人を知っていることからくる情報を除くと、どんな風に言われたかによって感じ方が違ってくるように思う。

言い方、話し方によって、同じ言葉が違った意味合いを持ってくる。声によっても感じ方は変わってくる。

書かれたものを読む場合はどうか。頭の中で声を出して読んでみる(のが普通なのかどうかは知らないけれど)時、読み方と、そこで聞こえる(ように思われる)声が、人それぞれ違うので、その言葉は読む人によって違った印象を与える。

「おっさんみたいな声だな〜」と多くの日本人が思うある女性の持つ低い声を、多くのイタリア人が「セクシー」だと感じたとしたら、声の持つ「色」の与える印象もまた、慣習から逃れられないと感じる。

音楽の「演奏」の「印象」と「批評」について考えてみました。

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